ハンドルネーム:飛行機雲
高校の頃の同級生で、当時はクラスの中でも1位2位を争うほど可愛かったマドンナとばったり偶然再会。久しぶりの再会ということもあって喫茶店で少し話をすることになりました。
そこで彼女は20歳くらいの時に結婚をして、今は小さい子供が2人いるということを知ります。なかなか幸せそうな人生を歩んでるんだな~と思いながら話を聞いていたんですが、話の内容はどんどん雲行きが怪しくなってきました。
どうやら彼女の旦那は浮気をしているんじゃないかと疑っているようで、ちょうど来週、1週間の出張に行くそうだ。彼女は尾行して真実を確かめたいけど、一人じゃ怖いとのこと……。なので、俺は一緒について行ってあげることにしました。
当日まずは俺が一人で家から出て行った旦那を尾行。彼女は子供を実家に預けに行ってから、後で合流する手はずだ。
彼女から子供を預け、今から向えるというLINEを受け取った頃には、もう旦那は1人のキャバ嬢風の女性と楽しそうに会っているところだった。彼女と合流したのはそれから20分後くらいのこと。
尚もレストランで楽しそうにキャバ嬢風女と楽しそうに食事をする旦那。食事が終わるとタクシーに乗り駅の方に向かいました。どうやら新幹線に乗るみたいで、俺らも急いで切符を購入し新幹線に飛び乗りました。
行先はどうやら有名な温泉街。旦那たち二人は一軒の宿に入っていき、俺らも近場でホテルを探し、旦那が帰宅予定の前日まで予約しました。
なんか探偵みたいなことをしているワクワク感でこの時はお互い何も考えずに、1部屋予約しましたが夜になり、お互いハッと気づかされました。
これ一緒に寝るしかないじゃん。
なので俺はソファーで寝るよ、と言ったんですが彼女は、他の女と旦那がいることを想像すると悲しく、ついて来てもらっておいてソファーで寝かせることなんてできない、ということで一緒に寝る事になりました。
とりあえず初日はなにもなかったんですが、2日目に事態は急転。俺たちが止まっているホテルにも温泉があるらしく、そこに旦那とキャバ嬢風の女が一緒にやってきたんです。しかも腕を組んで仲良さそうに。
そしてその旦那が、キャバ嬢風女に「もう少ししたら今の嫁とは別れるから大丈夫だよ!それより今日も頑張って子づくりしないと」とゲス丸出しの顔でキャバ嬢風女に話しているのを我々は聞いてしまったんです。
彼女はしばらく呆然としていて、意識が戻ったと思ったら、「もうなんかバカらしくなっちゃった。浮気してる証拠の写真だけ何枚か撮ってホテルに戻ろ」と言ってきたんです。
言われた通り、俺は何枚か写真を撮り、一緒にホテルに帰りました。
「残念だったね……でも良かったね。これでどういう男かわかったわけだし……悲しいんだけどさ」と言うと、
「うん。もうどうでもいい。」
「そう……あんまり落ち込まないようにね。で、どうする?もう帰る?」
「ううん。せっかく久々に温泉なんて来たんだもん。一緒に楽しも!」
俺たちは、このままホテルに泊まり、観光を楽しむことにしました。
楽しむと決めた初日の夜、彼女は寝ている俺の後ろから抱きついてきて、泣きながら「抱いてほしい」と言ってきたのです。
俺はなんだか可哀そうという気持ちと、そんな風に泣く彼女が無性に愛おしく感じてしまい、そのまま抱くことにしました。
さっきまで泣きじゃくっていた彼女は、震えながら俺に抱きついてきます。いけないことをしているという自覚があるのだろうか……。途中でやめるかどうか聞いてみたけど、彼女はただ一言「続けて」と。
お互い汗だくになりながらも、何度も何度もまぐわい結局この日の夜は朝までずっとしていました。翌日からホテルに泊まっている間も、ただただひたすらずっとセックスしっぱなし。街を観光しようという話だったのが、ふたりしてホテルに引きこもってただただずっと求め合う。
どうやら俺たちの身体の相性は抜群のようで、この関係はこの時だけに限らず地元に帰ってからも続きました。いつの日からか、彼女から呼ばれるのを楽しみにしている俺。
彼女も同じように思ってくれているのか、はたまた、ただただ身体の相性がいいだけなのかはわかりませんが、「離婚した」ということを聞いた後も、特に付き合うような話にはならず、会ってただセックスをして解散するだけの関係が今も続いています。
【七瀬】
中々スリル感のある体験をしたんだね。
彼女の元旦那のことは残念だったというべきか、別れられて良かったというべきか……
女性は切り替えが早いっていうけど、全然引きずるタイプの子もいるし、彼女のペースで付き合っていけたらいいかもね。