ハンドルネーム:アウトロ一丁
私は親友から「お前は歪んでいる」と言われ、過去に絶交された経験のある男です。歪み……特殊・少数派、つまりマイノリティを自覚したのは20代の後半からです。歪みが発生したのは、間違いなく私の家庭環境にあるでしょう。夫婦では珍しく、母親のほうが異性にだらしがなく、母は何度も浮気したことがあります。
結婚した理由は間違いなく父の当時安定していた職・経済力目当てでしょうか。父は税理士として活躍をしていたのですが、不況の煽りと顧問会社の倒産により職を追われることになったのです。
母はそんな父を冷たくあしらい、時には声高く悪口を言うなどしており、私は子供の時からそんな光景を見ていました。そして母は浮気をし、一方の父は精神を病み、家庭内はグチャグチャになりました。
それ以降女性に嫌悪感を抱き、学生時代は男のクラスメイトが困っているときは助けましたが、女性に対してそれは皆無。続いて社会人になってから、憎き母の性格を受け継ぎ、継承しました。
さて、「NTR」というものをご存知でしょうか。「NTR」というのは「寝取られ」として知られていますが、私は寝取る略奪愛に走る傾向になりました。そうして歪んでいると言われたことに繋がります。
でも普通のセックスだと、シて終わり、という感じで余韻を感じられません。感情面での不感症であり、常に刺激が欲しかったのです。
一部の友人からは出会う方法は「出会い系?マッチングアプリ?」と聞かれますが、返すのはいつも「NO」の回答。私は常に出会いにも刺激を求めるのです。スタートラインからリアリティーがなくてはセックスドキュメントの完結はあり得ない。それが自分の活動理念。
経験多数につき私の嗅覚は獣のように研ぎ澄まされているのですが、狩り場は主にBAR。ナンパ師のような素振りを見せているとNGなので、徐々に女性1人の客と仲良く距離を詰めるタイプです。
私が今回目を付けたのは、マスターに対して話しかけている女性。しているのは愚痴気味のトーク、亭主の不満を抱えフラストレーションが爆発寸前。なるほど、そうとなればタイミングを掴みさえすればコンタクトに失敗はありません。
マスターが外した瞬間に声掛けをし、見事に成功。「辛いですよね」と共感・同調がカギですが、しっかりと愚痴を受け止めつつ、店舗を出る前に連絡先を交換。
そして「連絡ができるのは嬉しいけれど、まだ今夜は一緒に過ごしたいな」という甘い台詞を吐いて、2人でタクシーに乗り込みます。これでホテルへの誘い出しは完了。
彼女はM(29歳)、夫がギャンブル依存症というド定番の不満を抱えた女性でした。タクシーの車内では「自分だったら勝率の低いギャンブルはしない、止めても言う事を聞いてくれないのはストレスが溜まるよね」と、自分の評価上げと同調に徹底します。
着く頃にはもうMのほうから手を握ってくるという状態になっており、たまらないスリルが脳内を刺激。ホテルの部屋についてからは、BGMなしのシーンとした雰囲気だったので、すかさずTVをつけ、もう1杯飲み直します。
セックス前のムードをを十分に施した後は、仕上げに入るステップ。ソファーの上でボディタッチをし、あくまでもソフトに焦らすような形でセックスへ運んでいきます。そしてベッドへと押し倒し、私は愛を注ぎ込むようにじっくりと前戯へ。
吐息を漏らす彼女に対し「感じてもらえてるのかな?」と囁き、「うん……」という回答を得ると立て続けに「ご主人はこんなに時間かけてしてくれる?」「いや、そんなこと、ない……」と喘ぎ声を出しながら言われ、心の内の声は勝利の雄叫びをあげた状態です。
言葉責めの後はフェラをしてもらいますが、やや下から突き上げるように、私も腰を動かします。「ほれっ!ほれっ!汚い愚息が君の口の中で暴れまわってるぞ!」と背徳感を彼女に植え付けるのです。
もちろんこんなことできるのは前戯をパーフェクトレベルにしてトランス状態にさせたからこそで、入念・丁寧に導入をしなくてはなりません。
そして騎乗位の態勢へ。亭主持ちの乳房を揺らし、心も揺らし、そんななまめかしい姿を見るのは至福の光景といえます。当然ながらラストはバック。
お尻も「パン!パン!」と手で軽く叩く音と、腰を激しく打ち付ける音、中を搔きまわす水音が重なり、官能は最高潮に向かっていきます。やがて激しい痙攣とともに射精し、壮大な達成感を今宵も得ました。
彼女とは再度会う約束を取り付けましたが、やはり道ならぬ恋は興奮するというもの。いつしか私の男友達は皆無になってしまうことでしょう。この歪みは今後も矯正不可と思われます。
【七瀬】
愛情のない家庭で育った子はセックス依存症になりやすいんだって。育った環境がその人の為人とか好みに影響を与えるってよく聞くけど、投稿者さんもそうなのかもね。
余計なお世話だろうけど、トラブルが起こらないように気を付けつつ、心の隙間が埋まるといいね。